薄情
今夜は底冷えするようだ。
身体の芯から冷える。
そんな中、頑張って買い物に行き、即席のマッシュポテトをようやく見つけたので、明日か、土日にでもケーキもどきを作ろうと思う。
材料がなかなか手に入らなくて、後回し、後回しにしてしまったから、今度こそやり遂げるつもり。
歳のせいなのか、何なのか、このところ、とみに涙脆くなった。
些細なことを些細なことと受け流すのが難しい。
その一方で、以前にも増して鈍感になっている気もする。
数年前、飼い猫の死に目に会えなかったときにも、つい最近、飼い犬の心臓が止まってしまったときにも、悲しみだとか、不安だとかで取り乱すことはなく、「あら、そうなの」程度にしか感じられなかった。薄情なのかな。
自分の犬がいつか死んでしまったときも、あっさり受け流してしまうんだろうか。
子供の頃、飼っていたザリガニが死んでしまったときには、亡骸を手のひらに載せて泣きじゃくったのになあ。
あのときの私はどこへ行った。